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交雑種去勢牛の育成期の粗飼料給与量と産肉成績



[要約]
交雑種去勢牛の子牛に乾草を4ヵ月~11ヵ月齢の間多給するとその間の増体は小さいが、肥育期間に増体が回復し、26ヵ月齢では体重、枝肉格付、枝肉構成割合に差がなくなる。乾草多給の影響は、第3胃重量と中殿筋の剪断力価に認められる。
[キーワード]
飼育管理、肉用牛、枝肉構成割合、第3胃
[担当]畜産草地研・家畜生産管理部・産肉技術研究室
[連絡先]0287-37-7811
[区分]畜産草地
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
長期肥育における濃厚飼料の多給は、内臓の障害および肥育後半の飼料摂取量減少と増体低下の原因となっている。そのため育成期の粗飼料給与の重要性が指摘されている。そこで黒毛和種とホルスタイン種の交雑種去勢牛において育成期における粗飼料給与量の違いが、肥育牛の消化管の発達や肉量、牛肉品質に及ぼす影響を検討した。
[成果の内容・特徴]
 
4ヵ月齢から11ヵ月齢(以後は育成期間という)までDG1.0kgに要するTDN量のうち、60%、40%、15%をオーチャードグラス乾草により給与し、多給区、中給区、少給区とした。11ヵ月から26ヵ月齢まで配合飼料とトウモロコシサイレージの自由採食により肥育した。
1. 乾草の給与量が多いほど育成期の増体は小さく、育成終了時の体重も小さくなる。育成期の乾草給与量が多いほど肥育期の増体は大きくなり、肥育終了時の体重は差がなくなる(表1)。
2. 育成期の粗飼料給与の影響は第3胃重量にみられ、乾草を多給するほど第3胃重量は大きくなる(表2)。その他の消化管重量に粗飼料給与の影響は認められない。
3. 胸最長筋面積、BMSナンバー、歩留基準値、枝肉構成割合に3区で有意差が認められず、育成期間の乾草給与量は枝肉格付に影響を与えない(表2)。
4. 中殿筋では、乾草多給区の剪断力価が有意に低くなった。また胸最長筋、大腰筋も乾草多給区の剪断力価が低い傾向を示し、育成期に乾草を多給すると肉が柔らかくなる可能性がある(表3)。
[成果の活用面・留意点]
 
1. 交雑種去勢牛の肥育において、育成期に粗飼料量を多給する場合の参考資料となる。
[具体的データ]
 
 
 
[その他]
研究課題名: 肥育牛における粗飼料給与と消化管の発達および肥育成績
予算区分: 交付金
研究期間: 1997~2001年度
研究担当者: 中西 直人、山田知哉、河上眞一、青木康浩
発表論文等: 1)中西ら(2001).第98回日本畜産学会講演要旨.61