微粉末活性炭タブレット(錠剤)による水浄化技術を開発
―水中の有害化学物質の吸着・拡散防止がより簡単・迅速・安全に―
ポイント
・微粉末活性炭をタブレット(錠剤)化することで、粉じんの舞い上りがなく、水底で迅速に分散し、水中の有害化学物質を吸着。
・発泡剤を使わず、安全な成分だけで作られているため、環境への負荷が小さい。
・農業排水、池、井戸、工業排水などに応用可能。
概要
独立行政法人農業環境技術研究所(農環研)、独立行政法人国立環境研究所、財団法人東京都環境整備公社東京都環境科学研究所、東京シンコール株式会社は、水中の有害化学物質を強力に吸着する微粉末活性炭をタブレット(錠剤)化し、簡単・迅速・安全に水を浄化する技術を開発しました。
微粉末活性炭タブレットは、粉じんの巻き上がりがなく、水底に沈んでから短時間で水中に分散し、水中の様々な有害化学物質を吸着して拡散を防止します。実験では、水中の有害化学物質(濃度0.05ppm)の約80~100%を吸着し、その吸着性能は半年以上継続しました。
微粉末活性炭タブレットは炭酸ガスなどが発生する発泡剤を使用しないため、環境への影響を極めて小さくできます。また、様々な成分を加えたり、形状を変えて溶ける速さを調整したりすることも可能です。本浄化技術は、農業排水、貯水場、池、井戸の水浄化や排水処理の負担を低減するなどの応用が期待されます。
本技術は、11月25日から東京国際展示場で開催される「パテントソリューションフェア2009」に出展する予定です。
予算: 農業環境技術研究所運営費交付金研究(2007-2009)
特許: 「有害物質吸着錠剤」(特願2009-107293)
「有害物質吸着成型体」(国際出願PCT/JP2009/005213)
問い合わせ先など
研究推進責任者:
(独)農業環境技術研究所 茨城県つくば市観音台3-1-3 理事長 佐藤 洋平
研究担当者:
(独)農業環境技術研究所 有機化学物質研究領域 主任研究員 理学博士 殷 熙洙 (うん ひーすー)
TEL 029-838-7351
主任研究員 理学博士 馬場 浩司
(独)国立環境研究所 化学環境研究領域 領域長 理学博士 柴田 康行
(財)東京都環境整備公社 東京都環境科学研究所 分析研究科 元科長 薬学博士 佐々木 裕子
韓国水資源公社 水分析研究センター 専任研究員 理学博士 崔 宰源(ちぇ じぇうぉん)
先任研究員 理学博士 金 倫碩(きむ ゆんそく)
東京シンコール株式会社 開発部研究室 主席研究員 理学士 福井 博章
広報担当者:
(独)農業環境技術研究所 広報情報室 広報グループリーダー 田丸 政男
TEL 029-838-8191 FAX 029-838-8191
電子メール kouhou@niaes.affrc.go.jp
