X-Windowの利用について
はじめに
計算センターが提供している多くのアプリケーション(SASなど)は、 X Window system
を使って操作・表示を行っています。
ここでは、研究室のパソコンなどから、計算センターの X Window アプリケーションを利用する方法についてご紹介します。
パソコンについて
お手元のパソコンによって利用環境が違います。
- Windows PC
- Windows XP Service Pack 2 の注意点はこちらを参
照してください。
X Window を利用するためには、 X Server ソフトが必要です。(Windows_PCのX環境を参照)
X Server ソフトの多くは市販品で、フリーウェア等の無償の物もあります。また、Windows用のソフトではありませんが、1 CD
Linux (KNOPPIXによるX環境な
ど) を利用する方法もあります。
- 市販品
- 日本語やOpenGLへの対応、販売元のサポートが受けられる3〜10万円の物と、無償パッケージをベースにして日本語への対応
と容易にインス
トールできるようにした3千円〜1万円前後の物があります。(安定性と高機能を期待するならば、無償パッケージベースではない製品をお薦めします)
- 無償品
- Cygwin (Cygwinによ
るX環境を参照)
などWindows上でLinux(Unix)の実行環境を実現し、フリーのX
Server(Xorgなど)を使う方法があります。(日本語環境の設定やアップデートなどを自分で行う必要がある)
X-Deep/32 はフリーの X Server ソフトです。
ただし、OpenGLをサポートしていませんので、AVSやGaussViewなど利用できないソフトがあります。(SASの動作は確認しています。
Mathematicaはフォントサーバの設定が必要です。)
- Macintosh(Mac OS X)
- Mac OS X (MacのX環境を参
照)
は内部的にUnixが動作しているため、10.3以降であればOS標準のX11環境を導入することができます。(日本語対応アプリケーションの表示は可能
ですが、日本語入力は出来ません。)
- PC Unix(Linux, Free BSDなど)
- 標準で X Window
環境(フリーのX環境)が利用できる(インストール時に選択)ことが多い。日本語対応などは、ディストリビューション(Linuxの場合)によって異な
る。
- 1 CD Linux
- KNOPPIX (KNOPPIX
によるX環境を参照)
などCDブートのLinuxを使うことにより、Windows環境を変更することなく、X
Window環境を利用することも可能です。(PCの環境によっては利用できない場合があります。)
アプリケーションを実際に起動する基本的な操作手順
基本的な操作は、Windows_PC
のX環境などと同じです。
- X Serverを起動する。(KNOPPIXなどUnix系のシステムでは、最初から起動されている場合もある)
- sshコマンド(SSHクライアント)のX11 Port
Forwarding機能を有効にして、計算センターのサーバにログインする。
- アプリケーションの起動コマンドを入力する。
- アプリケーション終了は、各アプリケーションのメニュー等から終了する。
- 計算センターサーバからログアウトする。
- ターミナルやX Serverを終了する。
X Windowの利用イメージ
- よくあるトラブル(Can’t open display:)
-
- Xサーバソフトが起動されていない
- 環境変数DISPLAYが不正(localhost:10.0(scstat:20.0)の様になっていること)
- X11 Port Forwarding 機能がONになっていない
- Unix系のコマンドオプション–X はラージXです。小文字(-x)はPort Forwarding OFF
SSH X11 Port Forwarding ONとOFFの違いについて
- X11 Port Forwarding OFF の場合
-
- アプリケーションは、環境変数(DISPLAY=150.26.xx.yy:0.0)に従い、直接パソコンのXサーバに
接続します。
- パソコンのXサーバは、計算センターのサーバからX11の通信を受け付けるための許可設定を行う必要があります。
(xhost +hoge.xxx.affrc.go.jpなど)
- パソコンのパーソナルファイヤーウォールやウイルス対策ソフトのファイヤーウォール機能により、X11の通信を遮断して
いる場合がありますので、計算センターのサーバからX11(port番号 6000)の通信を受け付けるように設定する必要があります。
- X Windowへの表示や操作の通信は暗号化されません。
- X11 Port Forwarding ON の場合
-
- SSHのサーバは、環境変数をDISPLAY=localhost:10.0(scstatでは、scstat:20.0
数字は接続数により変わります)の様にセットし、X11の通信を受け付けます。
- アプリケーションは、環境変数(DISPLAY=localhost:10.0)に従い、SSHサーバとX11の通信を
行います。
- SSHサーバは、SSHクライアント(パソコン)に、X11の通信を転送します。
- SSHクライアント(パソコン)は、パソコンのXサーバに表示の要求を行ったり、マウス、キーボードの入力をアプリケー
ション側に転送します。
- X Windowへの表示や操作の通信は暗号化されます。
具体的な利用例
- WindowsパソコンでのXアプリケーション利用例:
- Windows_PCのX環
境
CygwinによるX環境
- Mac OS XでのXアプリケーション利用例:
- MacのX環境
- Linux(1 CD Linux)でのXアプリケーション利用例:
- KNOPPIXによるX環境
WindowsのX Serverソフト
ここでご紹介しているソフトは一部です。試用版(利用期限や機能制限がある)をダウンロードできる製品もありますので、購入前に動作を
確認することができます。