KNOPPIX(1 CD Linux)によるX Windowアプリケーションの利用
X-Windowの利用
KNOPPIXとは
KNOPPIXはCD-ROMのみでブート可能なLinuxディストリビューションです。
Windowsなど既存のハードディスクの内容を変更することなく利用できますので、簡単にLinuxを体験したり、X
Windowアプリケーションを使うときだけ起動することができます。
CD-ROMを取り出して再起動すれば、もとのWindowsパソコンに戻ります。
ここではKNOPPIXを使って、計算センターのアプリケーションを利用する方法をご紹介します。
- KNOPPIXは、ドイツのKnopperさんがDebianのパッケージをもとに開発しています。
- 産業技術総合研究所 情報処理研究部門の須崎有康さんらが日本語版の公開をしています。
KNOPPIXの動作環境
- CPU
- Intel 486以上(互換)のCPU 早ければ早いほど快適です。
- メモリ
- KDEによるグラフィカルモードでは、256MB以上を推奨します。(128MBでは辛い)
- ブート可能なCD-ROMドライブ
- ノートPCの場合は、ブートオプションの指定が必要な場合もあり注意が必要です。
- ネットワークインターフェース
- X端末として使うなら必須。
KNOPPIXの入手と起動
入手とCD-ROM作成
- 最新バージョン等の情報は、産総研KNOPPIX日本語版 ( http://unit.aist.go.jp/it/knoppix/
)のページを確認してください。
- Linux関連の雑誌に付録として入っていることもあります。(すぐに使うことができる)
- RING Server DNS Balance (サーバ自動選択)により、近くのサイト(MAFFINのRing
Server)からダウンロードすることができます。
- 入手したisoイメージファイル(CD-ROMイメージ)をCD-Rに書き込みます。このとき通常のデータファイルとして書き込
んでしまうと、
CDから起動することができません。(isoイメージの書き込みについては、CD-R書き込みソフトの取扱説明を確認してください。)
動作方法
- CDブート可能なパソコンに、CDを入れて電源をONにするだけです。
- CDからブートするようにするためには、BIOSの設定変更が必要な場合があります。
- ブートデバイスの設定でハードディスクが最初となっている場合は、CD-ROMが最初になるように設定を変更し
てください。
- BIOSの設定は、パソコンの取扱説明を確認し慎重に行ってください。
- 起動すると以下の様な画面が出ますので、boot:のところでリターンキーを押してください。
また、ノートPC等でオプションの指定が必要な場合がありますので、動作実績一覧(http://unit.aist.go.jp/it/knoppix/hardware/index.html)な
どを参考に、利用するパソコンの環境に応じてオプションを指定してください。
- bootオプションを参照するには、ファンクションボタン(F2, F3)を押してください。
利用環境
- ブートに成功すると以下のように、X Window(KDE)デスクトップが利用可能となります。
- ユーザ名はknoppixとなりますので、計算センターのシステムにリモートログインする際はご注意ください。
ネットワーク設定(DHCP)
- DHCPの場合、通常は何もしなくても自動的にIPアドレスを取得して、ネットワーク接続可能となります。
ネットワーク設定(固定IP)
- ネットワークカード設定ツールを開きます。
KDEメニューから[KNOPPIX] → [Network/Internet] → [ネットワークカードの設定]を選択します。
- DHCPのブロードキャストを使いますか? [ NO ]を選択してください。
- 次に各項目について設定Windowが開きますので、自分の環境に合わせて設定してください。
- IPアドレスを入力してください :(150.26.xxx.yyy)
- ネットマスクを入力してください :(255.255.255.0)
- ブロードキャストアドレスを入力してください :(150.26.xxx.255)
- デフォルトゲートウェイを入力してください :(150.26.xxx.1)
- ネームサーバを入力してください :(150.26.3.180)
動作確認
- MozillaなどWebブラウザを使って、インターネットへのアクセスができることを確認してください。
- KNOPPIXの起動に失敗したり、ネットワークインターフェースを認識しないなどのトラブルがある場合に
は・・・。
- KNOPPIXのトラブルに関して、計算センターではサポートできませんので、ご了承ください。
- 様々な原因が考えられますので、ブートオプションや設定情報に間違いがないか確認してください。(単純なタイプミスか
ら、サポートしていないデバイスの認識に失敗している場合など)
- 計算センターのアプリケーションを使いたい場合は、KNOPPIXを使わずに他の方法で利用することをお薦めします。
(お手軽にX Windowを使えるメリットがありません。)
- どうしてもKNOPPIXを使いたい場合は、インターネット上の情報を検索したり、knoppixに関するメーリングリ
ストなどを利用して自己解決するようにしましょう。
計算センターアプリケーションの利用
計算センターのアプリケーションを利用する方法について、SASを例にしてご紹介します。
アプリケーションで使用するデータについて
- パソコンで作成したデータやプログラムは、KNOPPIXを起動する前にSCPやSFTPを使って計算センターのサーバに転送して
おく必要があります。
- 計算センターのアプリケーションで計算した結果などのファイルは、計算センターのサーバに保存されますので、パソコンで処理を行
う場合は、KNOPPIXを終了し再起動後にWindowsのSCPやSFTPを使ってパソコンに転送してください。
- KNOPPIXでは、Windowsで使用しているハードディスクのファイルを読み込むことが出来ますので、KNOPPIX起動
後にscpコマンドなどを使ってファイルを転送することが可能です。
- KNOPPIXで作成しホームディレクトリに保存したファイルは、scpやsftpコマンドを使って転送することが出来ます。
- KNOPPIXのホームディレクトリに保存したデータは、システムを停止すると全て消失しますのでご注意ください。(保存する方
法もありますが、ここでは説明しません。)
- 計算センターからKNOPPIXが稼働しているパソコンにファイル転送することは可能ですが、上記理由からKNOPPIX終了後
に再起動し、Windowsの機能を使ってファイルの転送・保存を行ってください。
ターミナルを開きます
- ターミナルを開いてコマンド入力できるようにします。
KDEメニューから[システム] → [コンソール(ターミナルプログラム)]を開きます。
(KDEパネルからも起動可能)
SSHを使ってリモート接続
- sshコマンドのX11 port forwardingオプションを有効にして、計算センターのサーバにログインします。
- -Xオプションは大文字のXです。小文字のxはport
forwarding機能[OFF]のオプションです。(KNOPPIXの場合、省略してもport forwarding
[ON]がデフォルト設定です。)
- -l [ログイン名]で、科学技術計算システムに登録されているログイン名を指定します。-l
オプションを省略して、[ログイン名@リモートホストのホスト名]とすることも可能です。(KNOPPIXのユーザ名はknoppixですので、必ずログ
イン名の指定が必要です。)
- 例) X版のSASを利用する場合: SASノードへのログイン
knoppix@ttyp0[knoppix]$ ssh norin@scstat.cc.affrc.go.jp
The authenticity of host 'scstat.cc.affrc.go.jp (150.26.3.109)' can't be
established.
RSA key fingerprint is 95:df:ad:6e:9a:56:67:6e:9f:a6:05:74:a0:28:cd:fe.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added 'scstat.cc.affrc.go.jp,150.26.3.109' (RSA) to
the list of known hosts.
norin@scstat.cc.affrc.go.jp's password:
- 科学技術計算システムのホストキーが登録されていませんので、"Are you sure you want to
continue connecting (yes/no)?"と聞いてきますので yes としてください。
- 科学技術計算システムのパスワードを入力してログインします。
アプリケーションの利用
- アプリケーションを終了して、計算センターサーバからログアウトします。
KNOPPIXの停止
- KNOPPIXの停止はKDEメニューをクリックし、ログアウトを選択してください。
- セッションの終了を聞いてきますので「コンピュータを停止」を選択してください。
- CD-ROMが自動で出てきますので、CD-ROMを取り出してリターンキーを押してください。