福島県農業試験場・会津支場
[部会名] 野菜・花き
[分科会名]
[分類] (2)
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[成果の内容]
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技術・情報の内容及び特徴
トマト「桃太郎」の側枝を利用して、「連続二段摘芯」「二本仕立」「四本仕立」
「花房直下全伸」など7種類の整枝法を慣行の一本仕立と比較した。
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連続二段摘芯は早期収量は多くなるが、中期以降主枝が極端に弱くなり、後期収量が
少なく、収穫作業も面倒だった。「桃太郎」より側枝の発生しやすい「木熟桃玉」や
「踊り子」などの品種に適すると思われた(図2)。
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四本仕立は尻腐れが少なく上物率が高くなり、中段の落果の減少、後期収量の
増加などが顕著で「桃太郎」に適するが、株間が広すぎると収量が上がらず、
狭すぎると後期小果になり、一段果房果実は大きすぎ後半樹勢が強く裂果しやすい
欠点もある(図3)。
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二本仕立は一本仕立に比べれば尻腐れが少なく、栽植密度が一本仕立の6~7割程度
であれば総収量を減らさず平均果重が大きくなり、後半の草勢が一本仕立より強く
くず果も少ない。一本仕立に比較的近い栽培技術でできる点からも、実用化しやすい
(図3)。
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各花房直下側枝を一段花房残して止める整枝法は、初期は四本仕立に似た生育を
示すが、後半は小果が多くなり、整枝も面倒になる。総収量は、「甘太郎」のような
側枝の出にくい品種を除き、多くなるが、管理が行き届かないと極端に減収する
(図1)。
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花房直下の側枝を全て伸ばす整枝法は、初期はそれ以外の側枝を摘まなければならない
が、中盤からは全く放任となる。また、側枝の存在により主枝の生育はむしろ良くなる
(図1)。
欠点としては、株数が少ないので初期収量が少ない他、ホルモン処理に時間がかかる、
一段果房の果実が大きくなりすぎ収穫もしづらい、株間が一本仕立の4倍以内では後期に
小果が増える等の欠点もあるが、株の寿命が長く後期収量・総収量が多い、育苗株数が
1/4ですむ、尻腐れが非常に少ない、整枝労力がかからない、成り休みがない等の利点が
ある(表1)。
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技術・情報の適用効果
接木に伴う育苗労力増加を逆に軽減し、共同育苗を容易にする。追肥回数を
少なくできる。尻腐れが出にくくなるため節水高糖度栽培がしやすい。
後期収量増加で長期出荷が可能になる。
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適用の範囲
雨除けハウス前進(8月までに収穫を打ち切る作型を除く)・普通・抑制栽培。
溝施肥可能な土地条件に限る。県内全域。
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普及指導上の留意点
株間は二本仕立で一本仕立の7割増、花房直下全伸では4倍程度が良く、
これ以上密植すると小果になりやすい。溝施肥を行い開花前の若苗定植とする。
施肥量は慣行と同じでよい。
[その他の特記事項]
研究課題名:会津平坦地域における野菜生産の安定多収技術の確立試験
(2)トマトの品種と整枝法に関する試験
予算区分 :経常
研究期間 :1989年~1991年
発表論文等:1992年度東北農業研究
ref@tnaes.affrc.go.jp