中生種で大玉・良食味のりんご新品種「シナノスイート」
- [要約]
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りんご「シナノスイート」は「ふじ」に「つがる」を交配し、育成したもので、9月下旬~10月中旬に成熟する中生種である。果実の形は長円、果皮の色は赤色で、縞状に着色する。大玉、豊産性で、甘味が強く、果汁が多い良食味品種である。
長野県果樹試験場・育種部
[連絡先] 026-246-2411
[部会名] 果樹
[専門] 育種
[対象] 果樹類
[分類] 普及
- [背景・ねらい]
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長野県の品種構成は「ふじ」、「つがる」の2品種で全体の80%近くが占められている。災害に対する危険分散、収穫等の労力競合の解消を図るためには、中生種を導入して品種構成を是正する必要があった。長野県での適応性が高く、品質が優れ、貯蔵性が良い品種の育成を目標とした。
- [成果の内容・特徴]
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昭和53年に「ふじ」に「つがる」を交配して得られた実生から選抜・育成した。平成5年に品種登録を申請し、平成8年8月22日に登録番号第5139号として品種登録された。
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樹姿は直立と開張の中間で、樹勢は中である(表1)。短果枝の形成、花芽の着生はいずれも良好で、腋花芽の着生は少ない。
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開花期は「ふじ」と同時期である。花粉は稔性で、他品種との交雑和合性は「ふじ」、「つがる」及び「王林」との間で相互に高い。自家結実性は認められない(表4)。
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果実は350g前後で大きい。果形は長円で、果皮を被う色は赤~濃赤で、縞は明瞭である。果面のさびはほとんどみられない(表2)。
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果肉の色は黄色で、果肉の硬さ、きめはともに中程度で、果汁が多く、蜜は入らない。甘味は中位で、糖度で14~15%、酸味は弱く、滴定酸度(リンゴ酸換算)は0.3 %前後である。果肉は粉質化しにくく、貯蔵性は高い(表2)。
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熟期は9月下旬~10月上旬で、「つがる」より1ヶ月程度、「千秋」より2週間程度遅く、「ふじ」より1ヶ月程度早い(表3)。
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生理的落果は早期、後期ともに少なく、生理障害の発生も少なく。心かびの発生は中である。斑点落葉病に対する罹病性は「ふじ」と「つがる」の中間程度である。
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昭和53年に「ふじ」に「つがる」を交配して得られた実生から選抜・育成した。平成5年に品種登録を申請し、平成8年8月22日に登録番号第5139号として品種登録された。
- [成果の活用面・留意点]
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着色条件が良い地域を中心に導入する。
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「ふじ」と比べ樹勢が弱いので、整枝せん定に当たっては先刈りや切り返しを適宜行い、樹勢の維持を図る。
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着色条件が良い地域を中心に導入する。
- [具体的データ]
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表1:「シナノスイート」主たる樹体特性(1993年)

表2:「シナノスイート」の主たる果実特性(1993年)

表3:「シナノスイート」及びその他の品種の生態的特性(1993年)

表4:「シナノスイート」とその他の品種との交雑和合性(1993年)
- [その他]
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研究課題名:リンゴ新品種・新台木の育成 予算区分 :県単 研究期間 :平成8年度(昭和53年~平成8年)
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